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2013年9月24日

ドラマ「半沢直樹」の大和田常務は、なぜ取締役をクビにならなかったのか?

日曜日のドラマ「半沢直樹」の最終回、ご覧になりましたか?

わたしは、小説で予習して、ドラマを見ていました。
原作とドラマでは、若干異なる部分もあって、どちらも楽しめました。
次回作があるといいですね。

さて、その半沢直樹の最終回で、半沢直樹次長が証券会社に出向になったのに、
大和田常務取締役は、銀行の取締役のままだったところに、違和感を感じられた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

きょうのブログは、その大和田常務の人事について。

ドラマの原作本は、「オレたちバブル入行組」と「オレたち花のバブル組



法律(会社法)上の役職としては、取締役、代表取締役、監査役などがあります。

会社によっては、監査役を置かない会社や、取締役1名の会社もあるでしょう。
会社の機関設計は、会社法になって、柔軟に選択できるようになっています。
(もし、名ばかりの取締役や監査役をおいている会社さんも、変更できますので、ご相談ください。)


取締役のうち代表権がある人を代表取締役と言うのはご存じでしょうが、
ほかにも、「常務取締役」「専務取締役」という肩書も聞いたことがあるのではないでしょうか?

ドラマ「半沢直樹」の、大和田常務は、この「常務取締役」でした。

この「常務取締役」という役職は、法律上のものではなく、社内での役職に過ぎません。

ですので、登記簿に「常務取締役 大和田 暁」ではなく、「取締役 大和田 暁」と登記されます。



では、この取締役は、どうやって選ばれるのでしょう?


こたえは、株主総会において、株主の決議によって選任されます

そして、株主総会で選ばれた取締役で会議(取締役会)で、
代表取締役や専務・常務などの役職を決めます。

ドラマの大和田常務は、取締役を解任されて、どこかの会社に出向させられると思われませんでしたか?

しかし、法律的には、大和田常務自身から取締役を辞任しない限り、中野渡頭取(代表取締役)が勝手に取締役をクビにすることはできないのです。

なぜなら、株主が選んだ取締役だから

取締役を辞めさせたい(解任したい)のであれば、株主総会を開いて、その場で株主に決めてもらわなければならないのです!

だから、平の取締役への降格人事となったわけです。


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